東京都の建設業許可を取得したいとお話を頂く場合に、専任技術者を実務経験で証明したり、常勤役員等を許可のない会社での経験で証明したりしなければならないケースがあります。

この場合に、在籍していたことの証明であれば以下のようになります。

専任技術者については、厚生年金被保険者記録照会回答票等で証明する

常勤役員等であれば、履歴事項全部証明書又は閉鎖事項全部証明書で証明する

此方は比較的問題がないケースが多いのですが、問題となるのはその期間に建設業を行っていた証明です。

その期間について建設業許可を持っていたのならば証明は比較的簡単なケースが多いのですが、許可がなかった場合には非常に大変な作業になります。

証明が必要な期間について途切れることなく契約書等で証明する必要があります。

契約書がきちんと残っており、工期の記載もある場合でも大変なのですが、契約書・発注書が無く、請求書と通帳で証明する上に工期の記載もない場合には気が遠くなるような作業を必要とします。

東京都への建設業許可申請をされる場合において下記に該当する場合には、必ず建設業に詳しい行政書士にご相談をされることをお勧め致します。

①施工管理技士等の資格を持っている方が社内にいない

②役員をしていた会社が建設業許可を持っていなかった